一般用技術情報

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ISBイグチベアーはどのくらいスムースなのか

下記表はISBイグチベアー標準品「IS-51」を4個使用し、1000kgfの荷重をかけた場合の実験値です。色々な搬送物を比較検討するため、走行面としてSS生材(黒皮及び磨き)と焼き入れ材(SK材、HRC60、研磨)にて測定しております。

下記表が示すように走行面はより硬く、より平滑な方がスムースにワークを移動させる事が可能となります。
走行面が黒皮での使用をご検討の場合は、弊社営業部までお問い合わせください。

 

材質 SS材 SK材
HRC60°研磨
黒皮 磨き
抵抗値 0.03~0.05 0.02~0.035 0.01~0.015

※抵抗値=始動抵抗力 ÷ 荷重

ISBイグチベアーのセッティングについて

イグチベアーには、大きく分けてプレス成型で製作された軽量用と切削加工で製作された重量用がラインアップされております。ワーク重量約500kgを目安として、それ以上になる場合は重量用イグチベアーを選択することをお勧めします。
イグチベアー自体の高さ公差や、搬送物の面精度等を考えればカタログに表記している使用荷重ぎりぎりでセッティングすると、イグチベアーに偏荷重や集中荷重がかかる時があり、理想的な使用方法に比べて始動摩擦抵抗や耐久性が著しく低下する場合があります。
このようなイグチベアーの特性を考慮し、ISBとしては下記内容を推奨しています。

軽量用イグチベアー採用時には使用荷重を1/2 程度のセッティングとし、重量用イグチベアー採用時には使用荷重を2/3 程度のセッティングとなるよう設計時ご検討ください。

ISBイグチベアーのバリエーションについて

材質
標準仕様の重荷重用イグチベアーはメインボール・サブボールにベアリング鋼、ボール受け部にクロムモリブデン鋼を使用。また耐食性に優れたステンレススチールを使用した製品。その他にも多種多様なご使用状況に合わせ、アルミニウムをはじめとする非鉄金属類、各種エンジニアリングプラスチック等を使用した製品も用意しています。

サイズ
メインボールの直径が約5mm(IS-05N、IS-05SN、IS-05SNMなど)の最小サイズから、直径127mmを超える大型イグチベアー(IS-127)までそろえています。

これら豊富な材質とサイズを組み合わせることで、イグチベアーにかかる荷重、搬送物の大きさや材質、移動速度、環境等、お客様の要望されるあらゆる条件に最適なイグチベアーを提供いたします。

また、お客様のご要望に合わせた特殊な製品も開発いたします。

ISBイグチベアーはどのようなところで使われているのか

  • 工場の生産現場
  • 港湾施設
  • 立体駐車場
  • 原子力発電所
  • 核燃料再処理施設
  • ゴミ処理施設
  • ビル、オフィスの床下
  • 半導体
  • フラットパネル生産工場
  • 医療機器
  • 各種研究

など、皆様の生活と密着したあらゆる場所で活躍しています。